QOL向上につながる取り組み

介護の現場で人気のセラピーや療法をピックアップ!

メイクは高齢者を元気にする!

高齢者を支える仕事は、身体介助や身の回りの世話をする介護士だけではない。
最近注目されているのは、メイクセラピストという仕事だ。
メイクセラピストは、重い病や介護を受けている人にメイクを施す専門職だ。
近年、メイクの持つ効果が注目され、メイクによって生活の質をより豊かにすることを目指しているメイクセラピーが介護でも用いられるようになってきた。
メイクをして外見をきれいに整えることにより、前向きに自分らしくいられるという自信を持たせる目的があり、高齢者のQOLの向上に効果があると考えられるようになってきたからだ。

ちなみに、メイクセラピストになるためには、介護士のような国家資格は必要ない。
しかし、メイクの技術はもちろんのこと、心理学の知識や正しいスキンケアの方法、化粧品の知識を身につけることは欠かせない。
メイクセラピーは、eラーニング講座や通信講座、メイクセラピスト養成スクール、専門学校などで学ぶことができる。
また、民間の資格として、一般社団法人メイクセラピストジャパンによる「メイクセラピー検定」や資生堂による「資生堂化粧セラピスト認定試験」、一般社団法人日本介護美容セラピスト協会による「ビューティタッチセラピスト認定」などがある。

これらの認定資格は、近年介護の仕事をする際のセカンドライセンスとして人気が高まっている。
介護職としてスキルアップを図りたい方や、質の高い介護を実践して、高齢者に喜んでもらいたいと思っている人は、ぜひメイクセラビストの資格にチャレンジしてみてはどうだろう。
私がネットで見つけた『高齢者の心を「美」から支える』というサイトには、メイクセラピーの導入事例やメイクセラピストとして活躍するための情報が載っているので、併せて読んでみてほしい。